アパホテルの耐震強度偽造

姉歯建築士だけのはずはないと思っていましたが、やはり新しい耐震強度偽造が発覚しましたね。
アパグループ耐震偽造については、昨年秋ごろに、イーホームズの藤田社長が告発をしていたようなのですが、あまり大きな話題にならずに、そのまま忘れ去られてしまっていた感があります。
それがここにきて、京都の2つのホテルについての構造計算書偽造を国交省が指摘した、ということで、再び注目が集まってきました。

偽造を疑われている水落建築士が構造計算を担当した物件は、全国で168物件とのこと。

姉歯問題が出てきた当時は、私はまだマンションを探している立場だったので、
「気をつけて探さなきゃ」
と思う程度でしたが、今回は自分もすでにマンションを購入していますので、
「うちは大丈夫かしら?」
と不安な気持ちになりました。
超大手デベロッパーとかの絶対安心な物件に住んでいる人以外は、家を持っている人全員が、ドキっとするのではないでしょうか。

住宅という高価で、かつ生活の基盤となる商品において、このような不正があるというのは、非常に恐ろしいなと感じます。
耐震偽造なんて、人の命にかかわる大きな問題なのに、藤田社長の告発から、国交省の指摘にいたるまでに、こんなに時間がかかってしまったのは何故なのでしょう?

不二家の賞味期限切れ問題もそうですが、こういう不正の問題は、だいたい、1つ明らかになると、似たような問題がボロボロと出てくるものです。
もちろん不正があること自体が問題なのですが、1つが出てきたそのタイミングで、他も徹底的に調査をしてウミを出し切ってしまうこと、再発を完全に防ぐことができていないという点に、不安を感じます。