東京都住宅マスタープラン

東京都が今後10年の住宅政策をまとめた「住宅マスタープラン」の素案を発表したそうです。いくつかの項目について、具体的な数値目標を掲げています。

その中で、私が気になったいくつかの項目をご紹介したいと思います。

1.住宅の耐震化率を、現在の76.3%から、2015年には90%に引き上げる

2.適切な修繕積立金のあるマンション管理組合の割合を現在17%から、2015年には50%に引き上げる

3.平均30年とされる都内の住宅使用年数を40年に引き上げる



1については、昨年は耐震強度偽造問題などもあり、非常に注目されるところですよね。やはり、必要レベルの耐震強度を持った住宅の率は、限りなく100%に近づけていくべきではないかと思います。
これについては、築8年で購入した私のマンションも、大丈夫!!なはずと信じています。
私が購入する前の総会の議事録を見たところ、専門のところに耐震強度を調査させようかどうかということが議題にはあがったのですが、結局、かなりの費用がかかるので見送られたようでした。


2についてですが、「適切な修繕積立金」というのはどのくらいの額のことを言うのでしょうか?17%の管理組合しかあてはまらないというのは、かなり低い割合です。
大規模修繕の際に一時金が必要になってしまうようなケースは、「適切な修繕積立金」がなかったという判断をされるのでしょうか?

詳細を見てみると、「25年以上の長期修繕計画に基づく積み立てをしているかどうか?」が「適切な積み立て」の定義にあてはまるようでした。

そういえば、マンション購入時にグッドローンで住宅ローンを借りようとしていたときに、上記のような長期修繕計画が立てられているかどうか、というところでひっかかってしまい、審査が通らなかったことがありました。
となると、我がマンションは、優秀な17%には含まれない、ということになります。


3.についても気になるところです。
住宅は平均寿命30年とかいわれるので、私も購入時には考えました。
築8年の物件を31歳で購入するということは、築30年で53歳。
人生80年と考えると、まだまだ家は必要だよなー、それまでにもう1回買い替えをするのか・・・マンションの大規模修繕により、もうちょっと長く住めるようになるのか・・・
いろいろ考えた末、あまり先のことを気に病んでも仕方なかろうと思い、今の状況でベストな物件を選びました。

が、そうはいっても、「一生に一度の買い物!」と思ってウン千万円のローンを抱えて買う家の寿命が、たった30年というのは腑に落ちません。
ローンは35年で組むのに・・・

最近話題の外断熱工法の家は、100年住める家だという話もききますが、せめて、人生80年、自分の寿命と同じくらいの期間は快適に住み続けられる家が、スタンダードになって欲しいと感じます。