喫茶店で聞き耳を立てた話

とある休日、「ちょっとコーヒーでも飲みながら、仕事の考え事でもしようかしら・・・」と思い、喫茶店に座っていると、隣に、女性2人組みがやってきました。
年の頃は同じくらいに見えたので、最初はお友達同士かなーと思ったのですが、話し方を聞くと、敬語を使っていて、ちょっとビジネスっぽい雰囲気です。

何気なく話に耳を傾けてみると、どうやら、中古マンションを探している女性と、その営業マン(女性)であることが分かりました。

自分が探していた頃のことを思い出し、ついつい耳がダンボになってしまいました。
仕事をしようと思って喫茶店に来たのに、全然集中できません。

その女性の話では・・・

・実家は神奈川県の方
・仕事はコンサルタント。毎晩遅い。土日も家で仕事することが多い
・仕事が忙しいので、とにかく都心に住みたい
・これまでは麻布周辺の賃貸マンションに住んできた。現在の家賃16万円
麻布十番あたりがいいと思うが、高いのがネック
 エリアは、十番、白金、広尾、恵比寿で探したい
・ごく築浅の物件か、または未リフォームの古くて安い中古物件を自分で
 リフォームしたい
・予算は、ひとまず、マックスで4000万円

とのこと。

16万円もの家賃を払っているところを見るに、私よりもかなりリッチなキャリアウーマンであることがわかりますが、その他の条件などは結構、似ているかもしれません。

話を聞いている感じだと、かなりいろいろと調べていて、構造とか日当たりとか、いろいろとこだわりがありそうで、私よりも、見る目が厳しそうだなーとは思いましたが。

はたから聞いていると、

「エリアは、十番、白金、広尾、恵比寿限定で。太田区はダメなんです」

と言い切るその姿は、地域ブランド重視、おしゃれエリア限定で探していて、「ちょっと嫌な女!?」的な印象も受けました。

が、考えてみれば、私も、「中央区か港区限定」「できれば港区」で探して、今のところに決めたのでした。

別にエリアブランドを重視したわけではなく、

●会社まで自転車で通えるくらいの都心
●近くにスーパーや公園があって暮らしやすそうな場所
●都心がいいが、オフィス街ではなく住宅街がいい

というところにこだわって探した結果なんですが、結果的には、世にいう人気エリアになってしまいました。

結局、「住みたい街」に選ばれるような人気エリアっていうのは、それなりに住みやすい街だということでしょうか。

人気エリアに女一人でマンションを買った私って、はたから見たら、ひょっとしたら「ちょっと嫌な女!?」だったりするのかしら? と、今更ながら、少し周りの目が気になってしまいました。

いや、私は身に付けるモノなどに一切ブランド品は無く、オシャレブランド系なキャラクターではないので、そんな印象ではないはず!と思いつつ、少し、「人のフリ見て我がフリ直せ」的な気持ちになりました。